トップ / 新着情報 / 生理不順はなぜ起こるのでしょうか?
女性ホルモンには、「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があります。
エストロゲンは、丸みを帯びた女性らしい身体を作るためのホルモンです。
受精卵が着床する子宮内膜を厚くする働きや、自律神経のバランスを整える働きなどをします。
プロゲステロンは、エストロゲンの働きによって厚くなった子宮内膜を受精卵が着床しやすく整えたり、
妊娠を持続させたりするほか、体内の水分を保つ働きをします。
この2つの女性ホルモンが協調して働くことで規則的な月経周期が成立します。
これらのうち一方が過剰に分泌されたり、逆に少なすぎたりすると、
ホルモンバランスが乱れて生理不順につながります。
炭水化物を多く含む食事ばかり摂ると、正常に排卵されなくなり、生理不順の原因となります。
炭水化物によって血液中の糖が増えると、血糖値を下げるためにインスリンの分泌が活性化します。
インスリンが過剰に分泌されることにより、「高インスリン血症」になり、排卵障害を起こすことがあるからです。
就寝前の1~2時間前から睡眠中には、
脳の松果体(しょうかたい)から睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌されます。
メラトニンには体内時計を調節する働きがあるため、睡眠不足によってメラトニンの分泌が下がると、
体内時計が乱れ、生理不順の原因になります。
環境の大きな変化や、仕事のプレッシャーなどのストレスは、ホルモンバランスの乱れを引き起こす要因となります。
特に新年度などで生活が一変する時期は、ストレスがたまりやすいので、生理不順が起こりやすくなります。
体の表面の血液の巡りが悪いと体が冷え、女性ホルモンのバランスが乱れて、
生理不順を始めとする生理のトラブルが起こります。
そのままにしておくと、冷えも生理のトラブルもますますひどくなるという悪循環に陥ってしまいます。
女性は40歳代ごろから更年期を迎えます。
更年期は女性ホルモンのバランスが急激に変化するので、生理不順が起こります。
30歳代後半から40歳代前半ごろから、
閉経に向けて徐々に経血量が減り、生理の期間が短くなり、回数が増えていきます。
そして40歳代後半ごろになると、生理が2~3カ月に1度くらいの頻度になり、
さらに1回の期間が長くなって最終的には閉経を迎えます。
子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頸がん、子宮体がんなどが生理不順・生理困難の原因として知られています。
18歳になっても生理がこない、
もしくは妊娠していないのに3カ月以上生理が来ない無月経や、生理の周期が短くなる頻発月経、
生理中に日常生活に支障をきたすほどの生理痛や頭痛があらわれる月経困難症なども、生理痛の原因となります。