月経がたまにしか来ない一稀発原発
月経の周期が39日より長い場合、つまり年に10回以下しか月経がない場合を、稀発月経と言います。
更年期が近づけば、月経がたまにしか来ないようになるのはのは 生理的な現象ですし、
成熟期の女性でも環境によっては月経が遅れることはあるものです。
問題は、月経がたまにしか来ないといってもいつ来るか わからないほど不定期だったり、排卵がない場合です。
この場合は、卵巣や脳下垂体の働きが低下している可能性があり,
不妊症になったり、無月経にすすむこともあるからです。
この段階で治療をすれば、無月経になってから治療をするより排卵が起こりやすいのです。
同じ稀発月経でも、周期が長いだけで1カ月半に1回とか、2 カ月に一回は定期的に月経があり、
排卵もあるという場合にはあまり心配はありません。
たまにしか月経のない人でも、妊娠して出産している方は珍しくないからです。
それは、そういう形の月経なのだと理解してください。
いずれにしても、無月経も含めて排卵の有 無やどのタイプの頻発月経なのかといったことは、
基礎体温をはかればわかります。
月経血が多すぎる一過多月経
月経血の量が人に比べて多いのか、少ないのか、これはなかなかわかりにくいものです。
結婚してから月経血の量が増えたということもよくあることです。
定期的な性生活を持つようになったり、
妊娠出産を経験すると女性の体は成熟を増し、月経血が増えるようになるのです。
また、月経が始まって1~3日目ぐらいは、出血量が多いのがふつうです。
今は生理用品も良くなっていますが、
この間は2時間置きにナプキンを交換する、夜中にも交換が必要という人もいるでしょう。
とくに、こうなったら過多月経という定義はありません。
しかし、月経が8日以上も続いたり、2日以上血の固まりがゴボッと出る、出血量 が多いために貧血になる、
あるいは月経の間中2時間おきにナプキンを取り替えなければならないなどの場合は、過多月経の疑いがあります。
過多月経は、卵巣ホルモンの働きが異常になって起こる場合もありますが、子宮筋腫の重要なサインでもあります。
この他、子宮腺筋症や子宮体がん、子宮内膜ポリープでも過多月経になることがあります。
とくに子宮筋腫の場合、筋腫が大きく育つ ために子宮に循環する血液が多くなり、出血量が増えることが多いのです。
こんな兆候があったら、ぜひ専門医を受診しましょう。
月経血が少ない一過少月経
出血量が異常に少ない場合です。
月経期間が極端に短くて、2~3日で月経が終わってしまう場合も当然出血量は少なくなります。
原因としては、ホルモン分泌の異常や排卵がない場合などがあります。
また、子宮の発育が十分でない場合もあります。
人工妊娠中絶手術による掻爬によって子宮内膜が萎縮して出血量が減少することもあります。
この他、ピルの服用によって出血量が減少したり、
更年期が近づくと出血量が減少してきますが、これは生理的なもので心配ありません。
過少月経の場合、とくに治療の必要のないものも多いのですが、
ホルモン異常や無排卵などがあればその治療を行うことになります。